北京冬季五輪2022 ノルディック複合にオーストリア代表で出場するヨハネス ランパルター(Johannes Lamparter)選手。カッコいいですよね!
北京五輪が初のオリンピックですが、これまでの成績が凄すぎる!
国際大会にデビューしてからメダル獲得のスピードが尋常ではないヨハネス ランパルター(Johannes Lamparter)選手。北京五輪の大注目選手です。
ヨハネス ランパルター選手のプロフィールと過去の成績、そして気になる素顔と意外な一面にも迫ってみました。ご紹介します。
(ヨハネス選手の可愛すぎる彼女についてはこちらの記事で。)
ヨハネス ランパルター選手のwiki風プロフィール
氏名 | Johannes Lamparter(ヨハネスランパルター) |
性別 | 男 |
国籍 | オーストリア |
生年月日 | 2001年11月8日 |
出身地 | オーストリア チロル州 |
出身校 | Schigymnasium Stams |
趣味 | 登山、スキー、マウンテンバイク、サイクリング、ウェイトリフティング |
家族 | 父(Hannes Lamparter)、母(Angela)、妹(Anna) |
フォレストレンジャーである父の影響もあり、彼は子供の頃から自然の中に身を置くことがとても好きだったそうです。穏やかな自然の中で過ごす習慣て素敵ですよね。
ヨハネス ランパルター選手は幼い頃に従兄弟の影響を受けてスキージャンプをはじめ、すぐにスキージャンプが好きになったそう。当時 彼のコーチで元オリンピック選手アンドレアス・フェルダー氏のアドバイスもあり、クロスカントリーも始めます。
『ノルディック複合』はスキージャンプとクロスカントリースキーの成績を組み合わせて競うため、『持久力』と『瞬発力』という全く異なる能力を求められる難易度の高い競技。
しかしヨハネス ランパルター選手は『異なるものを組み合わせるところに魅力を感じた』とインタビューで語っています。
ヨハネス ランパルター選手はアスリート養成の超絶エリート校出身
ヨハネス選手の出身校は『シーギムナジウム・シュタームス(Schigymnasium Stams)』。スキー王国オーストリアを死守するために創設されたスキーアスリートを育成するための超有名なエリート校です。
1967年創設後、シュタームス出身のスキーヤーによる獲得したメダルは2017年11月時点で既に300個以上。冬季オリンピックと世界選手権では金メダル100個、銀メダル78個、銅メダル82個にもなるそう(Schigymnasium Stams 公式ページ)。
厳しい入学試験を合格した生徒たちは皆選ばれし才能の持ち主揃い。
2014年にオーストリアの州選手権でヨハネス ランパルター選手初のメダルを獲得、2位という素晴らしい成績を残しました。この時、まだわずか13歳。
その後2016年にはFIS国際大会デビューも果たします。初出場の国際大会はなんと9位。
デビューしてすぐに素晴らしい活躍をするのもシュタームス出身なら納得です。
ヨハネス ランパルター選手は King of Ski!|成績が凄すぎる!
高度な技術と能力を求められるノルディック複合競技。ヨーロッパではこの競技王者を『King of Ski』と称賛します。
今後間違いなく『King of Ski』として更に活躍するであろうヨハネス ランパルター選手。
今回はあえて表彰台にのぼった戦績のみを表にまとめてみました。それでもすごい数。まさにKING!
FISワールドカップ
開催日 | 開催地 | 個人/団体 | 種目 | 成績 |
---|---|---|---|---|
2020年11月26日 | Ruka | 個人戦 | HS142/5.0 Km | 3位(予備記録) |
2020年11月27日 | Ruka | 個人戦 | HS142/5.0 Km | 準優勝 |
2021年1月16日 | Val di Fiemme | チームスプリント | HS104/2×7.5 Km | 準優勝 |
2021年3月20日 | Klingenthal | 個人戦 | HS140/10.0 Km | 3位(予備記録) |
2021年3月20日 | Klingenthal | 個人戦 | HS140/10.0 Km | 3位 |
2021年11月25日 | Ruka | 個人戦 | HS142/5.0 Km | 優勝(予備記録) |
2021年11月26日 | Ruka | 個人戦 | HS142/5.0 Km | 準優勝 |
2021年11月28日 | Ruka | 個人戦 | HS142/10.0 Km | 準優勝 |
2021年12月5日 | Lillehammer | 個人戦 | HS140/10.0 Km | 準優勝 |
2022年1月6日 | Val di Fiemme | 個人戦 | HS106/10.0 Km | 3位(予備記録) |
2022年1月8日 | Val di Fiemme | 個人戦 | HS106/10.0 Km | 優勝 |
2022年1月9日 | Val di Fiemme | 個人戦 | HS106/10.0 Km | 準優勝 |
2022年1月15日 | Klingenthal | 個人戦 | HS140/10.0 Km | 優勝 |
2022年1月16日 | Klingenthal | 個人戦 | HS140/10.0 Km | 優勝 |
2022年1月28日 | Seefeld | 個人戦 | HS109/7.5km | 3位 |
2022年1月29日 | Seefeld | 個人戦 | HS109/10.0km | 準優勝 |
2022年1月30日 | Seefeld | 個人戦 | HS109/12.5km | 準優勝 |
2018年12月にワールドカップデビューしたヨハネス ランパルター選手。初出場するとすぐに頭角を現します。強敵な選手が集うワールドカップでも初出場にも関わらず21位で初のポイントを獲得。
その後順調にワールドカップでも表彰台の登壇回数を増やすヨハネス ランパルター選手ですが、チーム戦にはほとんど出場せず個人戦に注力します。
彼がチームに入っていたらオーストリアチームは負け知らずになっていたかもしれません。
ノルディックスキー世界選手権
開催日 | 開催地 | 個人・団体 | 種目 | 成績 |
---|---|---|---|---|
2021年2月28日 | Oberstdorf | 団体戦 | HS106/4×5 Km | 3位 |
2021年3月4日 | Oberstdorf | 個人戦 | HS137/10.0 Km | 優勝 |
2021年3月6日 | Oberstdorf | チームスプリント | HS137/2×7.5 Km | 優勝 |
ノルディックスキージュニア世界選手権
開催日 | 開催地 | 個人/団体 | 種目 | 成績 |
---|---|---|---|---|
2018年2月1日 | Kandersteg | 団体戦 | HS106/4×5 Km | 優勝 |
2019年1月23日 | Lahti | 個人戦 | HS100/5.0 Km | 準優勝 |
2019年1月25日 | Lahti | 団体戦 | HS100/4×5 Km | 3位 |
2019年1月27日 | Lahti | 個人戦 | HS100/10.0 Km | 優勝 |
2020年3月4日 | Oberwiesenthal | 個人戦 | HS105/10.0 Km | 準優勝 |
2020年3月8日 | Oberwiesenthal | 団体戦 | HS105/4×5 Km | 優勝 |
2021年2月11日 | Lahti | 個人戦 | HS100/10.0 Km | 優勝 |
ノルディック複合・コンチネンタルカップ
開催日 | 開催地 | 個人/団体 | 種目 | 成績 |
---|---|---|---|---|
2019年1月4日 | Klingenthal | 個人戦 | HS140/10.0 Km | 3位 |
コンチネンタルカップに初出場、すぐに表彰台にたつヨハネス ランパルター選手。しかし残りのシーズンはコンチネンタルカップには出場せず。
もし出場していたら間違いなく取得のメダル総数が増えていたでしょう。
ノルディック複合・アルペンカップ
開催日 | 開催地 | 個人/団体 | 種目 | 成績 |
---|---|---|---|---|
2018年1月14日 | Schonach | 個人戦 | HS106/5.0 Km | 3位 |
2018年2月17日 | Baiersbronn | 個人戦 | HS90/10.0 Km | 優勝 |
2018年2月18日 | Baiersbronn | 個人戦 | HS90/5.0 Km | 準優勝 |
2018年2月24日 | Planica | 個人戦 | HS102/5.0 Km | 優勝 |
2018年2月25日 | Planica | 団体戦 | HS80/4×3.3 Km | 優勝 |
2018年3月10日 | Chaux-Neuve | 個人戦 | HS118/10.0 Km | 優勝 |
2018年3月11日 | Chaux-Neuve | 個人戦 | HS118/5.0 Km | 優勝 |
2018年10月7日 | Val Fiemme-Predazzo | 個人戦 | HS106/5.0 Km | 優勝 |
ヨハネス ランパルター選手の意外な素顔|ウェイトリフティングの全国チャンピオン!
実はスキー以外にもスポーツチャンピオンの称号を持っているヨハネス ランパルター選手。
それがウェイトリフティング競技。幼い頃から父、妹とともに続けているスポーツの一つだそう。
2016年7月、彼はASKÖ全国フライ級選手権のU-15カテゴリーで金メダルを獲得。
2018年はオーストリア国内で開催された大会で合計4つのメダルを獲得。
2018年といえばノルディック複合の大会でもメダルを多数獲っているヨハネス ランパルター選手。素晴らしすぎます。
ウェイトリフティング選手とノルディック複合選手の選択を迷った際、『どちらの競技も長く続けられるものではない』と悟っていたヨハネス選手。決断当時、より強く魅力を感じていたノルディック複合選手への道を進むことにしたそうです。
余談ですが、ヨハネス ランパルター選手の妹であるアンナさんはKSVRumの重量挙げ選手として活躍。
アンナさんもまたヨハネス選手に負けないくらいの美形。美しくて強いランパルター兄妹、最強です。
まとめ|ヨハネス ランパルター選手の今後の活躍から目が離せない!
幼い頃にスキーの才能を開花したヨハネス ランパルター選手。スキーの名門シュタムスに入学し、更に実力をつけていきます。
大会デビュー後すぐに次々と好成績を出して頭角を表すヨハネス ランパルター選手ですが、全ての大会、種目に出場するわけではなく、参加するものを絞っています。
それでもデビューからの短期間で素晴らしい数のメダルを獲得。もし彼が他の大会や、チーム戦などにも参加していたら、彼のメダル総数は凄いことになっていたことでしょう。
今回ヨハネス ランパルター選手の大会結果をまとめていて気づいてのですが、彼は予備記録ではそこまで本気を出さずに、本戦に全力投球する傾向があるようです。
彼のプロヴィジョンラウンド(予備記録)順位は4位以降で推移することが多いものの、その後の本戦では素晴らしい記録を打ち出し、高い確率でメダルを獲得。
このような力配分の巧みさもまたヨハネス ランパルター選手の素晴らしいところ。この若さでこのように自分の力や周りの選手のレベルを把握し、調節できるなんて天才です。
初出場となる北京冬季五輪。ヨハネス ランパルター選手の活躍がとても楽しみです。
ヨハネス ランパルター選手、がんばってください。