そり競技の『リュージュ男子1人乗り』で北京冬季五輪代表に決まった小林誠也選手。
『リュージュ』はそり競技の1種で、最高時速は約130kmにも。オリンピック種目で唯一、1/1000秒を争うほど熾烈な競技が『リュージュ』なのです。
北京五輪2022では小林誠也選手が日本人唯一のリュージュ代表選手として『男子一人乗り』に出場。
小林誠也選手、ジュニア時代から各種大会で優勝するほど素晴らしい実力と戦績の持ち主。今回は小林選手のプロフィールや戦績をご紹介します。
リュージュ代表 小林誠也選手のプロフィール
氏名 | 小林 誠也(こばやし せいや) |
性別 | 男 |
生年月日 | 2001年8月11日 |
出身地 | 長野県 |
所属/在学校 | 信州スポーツ医療福祉専門学校 |
出身高校 | 長野県立長野工業高等学校 |
出身中学 | 飯綱町立飯綱中学校 |
趣味 | スノーボード |
写真右側中央が小林誠也選手。友人や先生とともに晴れやかな笑顔が素敵です。
冬季スポーツにおいて体力・運動能力が特に優れた子どもたちを早期に見出し、オリンピックメダリストを目指した選手育成を図るプロジェクト。
小林誠也選手は長野県が主催する『SWANプロジェクト』に小学生の頃応募し合格、5期生として活動していました。

写真中央が小林誠也選手。JOCジュニアオリンピック競技会で優勝したときのもの。
北京五輪の出場が決まった際『五輪は小学校の頃からの夢だったので、決まってすごくうれしい』とインタビューに答えていましたね。『夢を叶える』ことができた小林誠也選手、本当に素晴らしいです。
リュージュ代表 小林誠也選手の過去の戦績(〜2020年度)
子供の頃から冬季競技の才能を発揮していた小林誠也選手。
開催年度 | 大会名 | 戦績 |
---|---|---|
2014年度 | 第22回JOCジュニアオリンピック競技会 | 準優勝 |
2015年度 | 第49回全日本リュージュ選手権大会 | 3位【初参加】 |
第23回JOCジュニアオリンピック競技会 | 準優勝 | |
2016年度 | 第50回全日本リュージュ選手権大会 | 4位 |
第24回JOCジュニアオリンピック競技会 | 優勝 |
小林選手が中学1年生の時に出場した『第22回JOCジュニアオリンピック競技会』のリュージュ競技でなんと準優勝。

写真は『第50回全日本リュージュ選手権大会』のときのもの。
右から2番目が当時まだ中学3年生だった小林誠也選手です。体格の一回り違う選手に混じって大健闘の第4位。素晴らしいです。
開催年度 | 大会名 | 戦績 |
---|---|---|
2017年度 | ジュニアワールドカップ | 21位 |
世界ジュニア選手権 | 33位 | |
2018年度 | ジュニアワールドカップ | 17位 |
世界ジュニア選手権 | 23位 | |
2019年度 | ジュニアワールドカップ(第2戦) | 13位 |
ジュニアワールドカップ(第3戦) | 13位 | |
ジュニアワールドカップ(第4戦) | 17位 | |
ジュニアワールドカップ(第5戦) | 20位 | |
ジュニアワールドカップ(第6戦) | 18位 | |
世界ジュニア選手権 | 28位 |
高校生になり、『ジュニアワールドカップ』に参戦。小林選手にとって初の海外試合にも関わらず21位という好成績をおさめました。
その後も順調に国際ランキングをあげていく小林誠也選手。
写真中央、ドイツで将来のオリンピアンたちと交流する小林誠也選手。
※2020年度は新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大状況も踏まえ、国際レース参戦は断念。
氷上で滑走できなかったこと、自身を取り巻く環境が大きく変わったことに苦しさや不安を感じていたという小林選手。
そんな中でも国内でのトレーニング強化などに取り組み、その時出来ることに専念していたようです。
2021年7月のローラーリュージュを使用したトレーニングの様子。弾丸のようなスピードと迫力で凄いですよね。

リュージュは腕力での加速もカギとなるのでこのような日々の体力、筋力作りも大切だそうです。
リュージュ代表 小林誠也選手の直近の戦績(2021年度)
この年からは『ジュニア大会』から『シニア大会』への参加となり、本格的に海外のベテラン選手と戦っていった小林誠也選手の戦績。
戦績 | 時速(km/h) | 大会名 | 日程 | 開催地 |
---|---|---|---|---|
34位 | 115.39 | Eberspächer World Cup | 2021/11/20-11/21 | 北京 (中国) |
27位 | 127.29 | Eberspächer World Cup | 2021/11/27-11/28 | ソチ(ロシア) |
25位 | 132.06 | Eberspächer World Cup | 2021/12/4-12/5 | ソチ(ロシア) |
30位 | 114.34 | Eberspächer World Cup | 2021/12/11-12/12 | アルテンベルグ (ドイツ) |
29位 | 120.59 | Eberspächer World Cup | 2021/12/18-12/19 | インスブルック(オーストリア) |
29位 | 126.89 | Eberspächer World Cup | 2022/1/1-1/2 | ヴィンターベルグ (ドイツ) |
27位 | 117.60 | Eberspächer World Cup | 2022/1/8-1/9 | シグルダ (ラトビア) |
38位 | 114.67 | BMW Sprint World Cup | 2022/1/14 | オーバーホーフ (ドイツ) |
27位 | 115.23 | Eberspächer World Cup | 2022/1/15-1/16 | オーバーホーフ (ドイツ) |
注目すべきは『ソチ』と『オーバーホーフ』の滑走。同じ場所で行われているものを比較してみると確実に速度や順位を上げている小林誠也選手。
これらのことから小林誠也選手の環境適応能力の素晴らしさ、柔軟性や判断力、身体能力の高さがうかがえます。
小林選手にとって今回が初出場となるオリンピックですが、2018年の海外初試合の時と同様に予想以上の力を発揮してくれるのでは、と楽しみにしています。
『最大の目標は札幌市が招致を目指す2030年大会』と掲げる小林誠也選手。北京五輪で様々な経験を積み、今後さらなる飛躍が期待できそうですね。
北京五輪2022 リュージュ(男子1人乗り)試合日程:2022年2月2日〜6日
小林誠也選手、がんばってください。
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